2012年11月12日月曜日

CHINA Power おそるべし

少し前ですが・・・
 
 
わたしの住んでいる町からバスで4時間半の場所、Bua地方の学校に巡回に行きました。
 
前々から行きたかったんだけれど、道が悪くて、極力バスでは行きたくなかったので、オフィサーの出張に合わせて車で行けるように計画を立てていました。
 
 
 
でも・・・結局、オフィサーの予定が直前で変わり・・・バスの旅。
 
 
 
 
 
 
バスで1時間・・・。一面、緑。               バスで2時間・・・。木が高くなる。



電気が通っている場所を過ぎ・・・アスファルトの道が終わり・・・





窓の無いバスは砂ぼこりの嵐。
サングラスをかけて目をかばう・・・。

 
 
赤土のデコボコ道が2時間半・・・背の高い木と赤茶色の土。
 
 
 
 
 


学校の周りは、こんな感じ。








このBuaという地方。わたしの住む島の中では、船の玄関口として、とっても重要な場所。
でも、開発がなかなか進んでいない地域。
教育事務所では、首都から送られてくる大切なバスチケットを配るため、月に一度はこちらまで車で来て、主要な学校に手渡しをしているような・・・郵送もままならないエリア・・・。







そこに目を付けたのが、中国。
わたしが巡回した学校の目の前を、こんなトラックがひっきりなしに往復。


なんでも、この地方の土にはボーキサイトが含まれているらしく・・・その土を掘っては船に積み、中国で売るのだとか・・・。フィジー政府が20年契約で承諾したらしい。


でも、住人たちは、いら立ちを隠せない・・・。

ものすごい砂+土埃をたてて、ものすごいスピードで走り抜けるトラック。
この道を、子どもたちは歩いて通学している・・・もちろん、住民も・・・。


わたしも、歩いて30分の場所にある小商店に徒歩で行ったけれど、その間に10台以上のトラックとすれ違い、その度にクラクションを鳴らされ、この埃を浴びた。




運転も荒く・・・作業が始まってから半年で3人の命が亡くなったらしい。






詳細を確認しないままに承諾し、作業が始まり・・・住民は怒っているし疲れているけれど、どこに怒りをぶつければいいのか・・・??




まだ、これが1年目。あと19年・・・。





実際に、土を運んでいるトラックはたくさん見かけるけれど・・・船をとめてある場所は、撮影禁止なんだとか。

なんだそれ??日本じゃ、そんなこと絶対に許されないけれど・・・そういう契約をしてしまうフィジーもフィジー。今になって、みんな、「中国の人たちが本当は何をしているのか分からない」って疑い始めている。「この地域は中国に占領されるんじゃないか。」って。









中国政府を一方的に責めるつもりはない。
中国人を非難するつもりもない。
正直言って、言いくるめられるフィジー政府もフィジー政府だと思う。
契約内容は、大統領しか知らないって・・・考えられない。






だけど・・・こういう作業と同時に人を送り込み、そのまま永住する中国人たち。
わたしが、ランバサに来たときにはほとんど見かけなかった中国人。それが、ずんずん増えていることを日々感じている。やっぱり、日本人とは違うと思いたい。







フィジーでは中国人に間違えられることが多いし、「日本と中国は違う国なの?」なんて聞かれることも少なくない。


でも、「わたしは日本人です。」って言い続けたい。そして、日本国民が、「日本人であること」に胸をはっていられるような「日本政府」であってほしいと願う今日この頃です。

0 件のコメント: