一ヶ月前から教育事務所の会議室を予約し、3週間前に学校にレターを配布。
町で会った先生に、「workshopで会おうね。」なんて声をかけられることもあって、「がんばろう!」って思って少しずつ準備。
前の週に、「workshopできるよね?」とオフィサーに確認すると、「大丈夫。マリのworkshop以外は予定が入っていないから、会議室使えるよ!」って。
今回は、なんだか順調☆
いよいよ明日がworkshop!!
???
オフィサー:「マリ、マリのworkshopは何人先生が来るんだ??」
わたし: 「30人弱の予定だよ。」
オフィサー:「おぉ。そうか。それなら大丈夫そうだな。」
???
わたし:「どうしたの?」
オフィサー:「明日から3日間のworkshopが急に入った。スバからオフィサーが来るんだ。でも、大丈夫だ。別の部屋を使うから。」
ということで、何も予定の無かったはずの教育事務所はてんてこ舞い。
急にバタバタし始めて、なんだか、わたしも落ち着かない。
学校に連絡をして、その3日間のworkshopの出席者を集めるオフィサーたち。
わたしは前から計画していたはずなのに・・・いやなタイミングになってしまったなぁ。
先生たち、大忙しだろうなぁ。2つのworkshopが同時に開催されるということは、学校から2人の先生が抜けてしまう・・・子どもは大丈夫かなぁ??申し訳なく感じてしまい・・・ちょっとモチベーションが下がる・・・。
さらに、2日目には、もう1つのworkshopが追加・・・!?当日の昼に決まったもの。3つのworkshopが同時に開催されて場所は足りない・プロジェクターは足りない・教育事務所の中はごった返し・・・。
それでも、時間を割いて来てくれた先生たち。
spatterworkでは・・・
題名を付けてもらって、絵の説明も書いてもらいました☆
「わたしは、違う色や形を使って葉っぱを創ったよ。この木の下に座ってリラックスするのが好きなんだ。」
友達の絵について・・・
「友達の絵には、果物やお花が付け加えられていて、他の人たちとは違う工夫がされていたよ。」
お互いの作品を見合っては、意見を交換している先生たち。こういう交流、すごく大切だと思う。
spatterworkの題材を通して私が伝えたかったこと。
○題名を付けてみると、その人の個性が出るよ
○説明を加えると、自分の絵の良さが人に伝わるよ
○お互いの作品を見合うと、新しいアイデアを得ることができるよ
先生たちが知りたがっているから、指導内容のスキルも伝えていくけれど・・・
今回は、高学年ということもあって、「デザインシート」も提案してみました。
・制作に入る前に、自分の作品のイメージを紙に描いてみる
・作品作りに必要なものを書き出してみる
・次の授業までに自分でものを集めてくる
フィジーの子たちは、能力は高いのに、
●自分の思いを表現することが苦手(正しいかどうかばかりを気にする)
●自分の作品・友達の作品を大切にできない
というのが、わたしの印象。その理由は・・・
①自分の思いを表現する経験が少ない
②作品に対する思い入れが薄い
特に②については、自分の中にプランが無くて、思いつきで作品を仕上げるから、達成感が無いんだろうなって思う。
どうしたら、子どもたちの中に作品への思いが生まれるのかと考えて、今回、私が提案した
作品紹介・友達との交流・デザインシート・・・
でも、これはあくまで提案にしか過ぎなくて、取り入れるかどうかは先生次第。
日々の仕事で忙しい先生たち。もしかしたら、先生たちが必要としているのは、スキル取得だけかもしれない。わたしの提案なんて、取り入れてもらえなくても仕方ない。
それでも、少しずつでいいから伝えていきたい。
今すぐには、実践されないかもしれない。
でも、この先、もしも、どこかで先生たちが行き詰った時、必要感を得たとき、この提案が助けになるかもしれない。
本やインターネットの情報支援、資金支援では無く、一人の人間として、わたしが技術支援ボランティアとしてここにいる意味、自分で見出していきたい。
そんな微かな期待を抱いて開いたworksopでした。
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