2012年7月22日日曜日

ナナイロの日 in Cadranasiga

7月16日、学校巡回のため、Cadranasigaに向けて出発★
オフィサーが連れて行ってくれるっていう約束だったけど、急にキャンセルになったため、出会った人に道を聞きながら自力で向かいます。タウンから1時間はアスファルトの道。





その後は・・・
でこぼこ道をずーっとずーっと進んで・・・いくつもの山を越え・・・舗装されていない道を車で2時間弱。

途中、3メートルくらいだけ、アスファルトになっていました(笑):写真右。なんで??こんな中途半端なところをアスファルトにするなら、もう少しがんばろうよー!!










 
タウンからバスだと片道約5時間。
その先に待っているのは・・・
Cadranasiga... 海に面したフィジアンの村です。














ほとんどの子どもたちは、学校の敷地内で共同生活をしています。
子どもたちの村は、道が通っていないためにボートを利用しなければいけなかったり、歩いて2時間先の山の向こうだったり。


金曜の夕方に自分たちの家に帰り、日曜の夕方に学校に戻ってきます。二段ベッドを共有し・・・一つのベッドに2人、3人・・・毎日が宿泊訓練です。













放課後は、畑を耕したり、トイレの掃除をしたり・・・
洗濯をしたり、順番にシャワーを浴びたり・・・










パイプを使って会話したり(笑)











グランドで思いっきり遊んで、お腹抱えて笑ったり











 
水切りしながら夕焼けを待ったり


 








のびのびと育っている子どもたち。












夕方18:30-21:00まではジェネレーター発電。その後は・・・

電気が無い分、音も無い。

心がおだやかになります・・・















翌朝、
ギャングを発見!?

いやいや、校長先生です(笑)。

今の時期、フィジーは寒い!!わたしもフリースが必須ですが・・・現地の人は長袖にマフラーやニット帽。電気が無い分、タウンよりも寒く・・・なんだか山小屋で生活しているような感覚です。校長先生は、朝早くから畑仕事をしていました!!














子どもたちは、みんなで朝ごはん。
食事の支度は保護者の方。毎週、食事当番が決まっていて、当番の週は、保護者の方も学校で寝泊まりしているそうです。




















7月16日、ナナイロの日はわたしの誕生日。
村の人からケーキが届きました★







ナナイロ=虹

よく言えば、どの色にも順応し、たくさんの色を持っている虹色

逆を返せば、一色にとどまることなく、どの色にも染まらない虹色




どちらの意味でも、わたしの特徴を表しているような気がする・・・(笑)











ナナイロを大切にしながら

自分の新しい色も探しながら

魅力的な30代を目指していきたいと思います!!














フィジーで過ごした二度目の誕生日。
たくさんの笑顔が溢れました☆

7月16日-7月20日 4泊5日  お世話になりました!!











2012年7月15日日曜日

Mid-term report 中間報告

フィジーに来て一年が経ちました。


フィジーに来た当初は不思議に思っていたこと、だんだん普通になっちゃっている自分がいます。





例えば・・・
どの学校にもCANTEENと呼ばれる売店があって、子どもは休み時間にお菓子を買って食べるていること。

このお金、学校運営につながるそうです・・・

お菓子じゃなくて、文房具を売ってほしいと切に願う私。


でも、最近では子どもの列に並んで、ちっちゃなお菓子を買ってしまっています・・・(笑)






モーニングティーの文化があり、来客があった時はもちろん、豪華なティーでもてなすこと。家庭科室では無くて、ティールームがどこの学校にもあること。

学校によっては、子どもがお菓子を食べている休み時間に先生たちはモーニングティー&ミーティング、というところも珍しくはありません。大抵、休み時間内には終わらず、ティーの後の授業は、短縮・・・

子どもたちを自習にして先生たちはティーの準備。そして、優秀な生徒がその準備を手伝う場面も。

食器を洗うのは子どもたちのお仕事です。



ティーの準備よりも、授業をやってくれ!!
自分が食べたものは自分で洗おうよ・・・

と思っていた私も、最近では、今日のティーでは何が食べられるのかな?って期待しちゃっています(笑)










もてなしてくれる紅茶は、頼まなくても、最初からミルクティーなこと。


砂糖もあらかじめ入っていることが多く、最初は甘さにびっくり。それなのに、大きなスプーンで何杯も砂糖を追加する人たちにびっくり。さらに、使ったスプーンを砂糖の容器に戻し・・・次の人がそれを使うことにもびっくり。


そんな私も、最近では、自分で作る紅茶がミルクティーに変わっています・・・(笑)








基本的にバスには窓が無いこと。
ブザーも無く、降りたいときに紐を引っ張るとベルが鳴る仕組みになっていること。
最初は、どのタイミングで紐を引っ張ったらいいのか分からず、恐る恐るでしたが・・・今では慣れっこです。









頭にペンをさすこと。
使ったペンを頭にさし、何本ものペンを収納している人たち。
「ペンを貸して」っていうと、頭を触り、探し始める姿がおもしろい。挿したことを忘れてしまう人もいっぱいいます★










国内線の飛行機では、こんなふうにして荷物が到着すること。

今では、カートに自分の荷物が乗っているかどうか、確認する癖が身に付きました(笑)












ということで、他にももっといっぱいあるけれど・・・

いろんな不思議に慣れてきた今日この頃。






同じ職種の仲間といっしょに、フィジー教育省で活動の中間報告をしてきました。
職種が同じでも、活動している場所が違い、普段は顔を合わせることの無い仲間たち。みんなの思いはいろいろだから、いっしょに発表するのはちょっと大変だったし、オフィサーから返ってきた言葉にがっかりもしたけれど・・・

みんなで作ったお揃いの生地で作った衣装(カラバタって呼びます)、迫力あってよかったね。







こちらは、JICAオフィスでの日本語での報告
自分が大切にしていること・日々の活動の中で感じていること、JICAスタッフさんに向けて発信しました。




同期のみんなのがんばっている姿から、いろいろと考えさせられると同時に、たくさんのパワーをもらいました。JICA仲間で協力して活動している隊員、たった一人でローカルを巻き込みながら活動している隊員・・・ホント、みんな、それぞれの場所・それぞれの立場でがんばってる★









いちばん、考えさせられたのは、教育省での発表でオフィサーから返ってきた言葉。

授業の仕方について話をしていたとき、


「韓国は、フィジーにキーボードを寄贈してくれました。日本も、毎年、定期的に楽器を寄贈してくれることは可能ですか??」









技術支援としてフィジーに来ているわたしたち。

お金や物が支援されることに慣れている現地の人たち。








虚しさがこみあげました。








ただで高価な物をもらえるなら、もらう側は、それはそれはうれしいだろう。


でも、与える側は、物を与えると同時にそこに大きな責任が伴う。
与えるだけが支援では無い。

与えたら、それが適正に使われるように、指導者を育て、モニタリングをし、この支援がこの国の未来へとつながるものであることを証明していく使命がある。

そうでなければ、技術が伴わないのに物が溢れるだけで、心を込めて一生懸命集めて送ったものが、その思いに反して、いずれそれはガラクタになってしまう危険性も予想される。そして、物の支援に頼り、お金の支援に頼り・・・「支援慣れ」がうまれていく・・・










現地の人たちがよく言う「物が無いから」という言葉。



それは一理あるかもしれない。でも、「物がある=発展している」のでは無いと思う。物があっても、使いこなすことができなければ、価値が半減してしまう。








<物に溢れた日本から来た自分がしたいこと>

物を与えるという形ではなく、

技術支援として、

現地で調達できるものをうまく利用する方法を提案しながら、現地の人をサポートすること




「支援」とは何か、思いを巡らせた中間報告でした。










ちなみに、髪の毛、短くなりました★
自分でチョキチョキ・・・なかなか上手にできました!!