同じ職種の隊員が集まり、Baという町で、60人の先生を対象とした音楽のワークショップを開きました。
普段は別々の町(わたしは別の島)で、環境が違う中で活動している隊員。
目指している方向は同じでも、アプローチの仕方や、これまでのプロセスはバラバラ。
どんなワークショップにしようか・・・
対象は??
内容は??
分担は??
配布資料は??印刷は??
実際に顔を合わせて話し合えたのは、3回。
本番を迎えるまで・・・ホントにホントに不安でいっぱいだった。
前日、Ba町に集まり、首都で印刷してきてくれた資料の綴じ込み作業と、流れの確認。重い資料をバスで6時間・・・運んでくれた仲間に感謝です。
でも、やっぱり確認できるのは、全体が関わるような大まかな流れ。自分の分担は、本番前に一度も通して練習することはできなかった・・・。
当日。レターを出した学校は64校。そのうちの60校が参加。その日のうちには帰ることのできないような遠い学校から来てくれた先生も少なくは無い。
多くの先生が来てくれている喜びに比例して緊張も増す・・・
最初は、Baで活動している隊員のギター伴奏で国歌斉唱。
自己紹介。Ba・Nausori・Labasa・Lautoka教育事務所の音楽・図工担当の4人のボランティアが中心となって発表。そして、Lautokaの特別支援学校で活動しているボランティアが、サポートしてくれました。
Topic1: What is [Tonic Solfa]??
Tonic Solfaとは、ドレミの音階のこと。ト音記号や、五線のことを知らない先生たちに、その描き方や仕組みについて説明。扱った曲は、四分音符と四分休符だけで構成されている「キラキラ星」。
Topic2: What is [value of note]??
value of noteとは、音価(音の長さ)のこと。四分音符・八分音符など、基本的な音符について説明。使った曲は、二分音符・四分音符・八分音符・四分休符だけで構成されている「Are you sleeping?」。
ティーの時間。ケータリングは、BAで活動している同期の子のお店に依頼。女性の村で活動していて、6月末にカフェをオープンしたばかり。
わたしは、昨年12月に、この子の活動を見学するために、その村を訪れた。あのときは、カフェが実現するなんて想像もできなかった・・・同期のがんばりを肌で感じられる・・・こんなつながりも、すっごくうれしい。
さっきのTopic2で扱ったリズムの復習を兼ねて、リズム遊び。
次の日にワークショップをする体育の隊員に協力してもらいました。4つのグループに分かれて、リズムが重なって・・・最後はみんなで「YA-!!」(笑)。中身はぐちゃぐちゃでも、最後は大爆笑★
はぁ・・・自分の番がきました。
Topic3: What is[time signature]??
Time signatureは、(四分の四・・・)拍子のことです。「分母の四は四分音符の意味で、それが1つの小節に四つ分入っていることを示すよ・・・」って、そんなこと説明できるかな??って悩んで悩んで・・・
crotchet=四分音符 four-four=四分の四拍子
「Four-four means [4 crotchet beats in each bar]」
で通しました。
事前にローカルの先生に何度か説明の仕方を試して、ここにたどり着きました。
あとは、Topic1とTopic2で使った曲を少し改良して穴埋めにして・・・拍子が分かると、こんなふうに音符を自分で入れることができるんだよって。
わたし・・・確かに、よくこういう顔しますよね(笑)
四分の三拍子の曲は、二分音符・四分音符・四分休符のみでできている「Happy Birthday」にしました。
先生たちが多すぎて、反応がよく分からなくて喋りすぎちゃったけど・・・なんとか自分の担当終了。
最後は、
今までの内容を授業で扱うとしたら??という模擬授業。
「ドレミの歌」を使いながら、今日のまとめです。
何度も歌い、ドレミを書いたり読んだり、拍子を確認したり・・・
そして、「ドレミの歌」のパフォーマンス★
レのポーズ ラのポーズ
ドレミを体のパーツを表しながら・・・踊って歌って
体育のみんなにもいっぱい助けてもらいました☆
教え合う先生たち・自分のノートで復習する先生たち
こんな風に一生懸命に考える姿が、微笑ましかった。
今まで楽譜を見たことの無い先生たち。
それでも授業をしていかなければいけない先生たち。
そんな先生たちが、
「難しいからやらない」「専門じゃないからできない」
ではなく
「ちょっとやってみようかな」「意外におもしろいかもな」
って思ってくれたらうれしいな。
先生たちのお見送りの曲は「Isa Lei」。フィジーでのお別れの定番曲。
でも、みんなとだったからこそ、怖かったし、つらかったワークショップ。
プレッシャーが大きすぎた分・・・
とにかく、無事に終わって良かった。そして、楽しかった。
Labasaに戻ってきて、ワークシートを見直すと・・・
あれ??
わたし、使う曲の順番間違えて進めちゃった・・・
そんなことにも気づかないくらい必死だったんだな(笑)。まぁ、ご愛嬌で☆☆☆